背景情報：

フィリップ・ゲス氏とエリック・エラルーフ氏によって設立された Maor Investments は、ルクセンブルクを拠点とする VC ファンドです。現在は、イスラエルのテクノロジー エコシステムを代表するグロース投資家となっています。テルアビブに現地チームを置く Maor は、幅広い資金調達能力を駆使して、Minute Media、Aidoc、BlueVine、Coralogix、WSC Sports など、イスラエルで急成長中のテクノロジー企業に投資しています。先日、DocSend の仮想データ ルームを使って 2 度目の資金調達に取り組みました。

導入の目的

Maor Investments のパートナーであるイド・ハート氏は、新しいファンドの調達プロセスでは、財務に関する機密文書をリミテッド パートナー（LP）候補と安全に共有する必要があったと説明しています。さらに、関係者のフォローアップに優先順位を付けるために、参考になるデータとインサイトが必要だったことも明らかにしてくれました。

ソリューション

ハート氏と Maor チームは現在、資料と法的書類などの資料を LP 候補や投資家候補と安全に共有する方法として、DocSend の仮想データ ルーム（VDR）を利用しています。企業パートナーは、DocSend の分析機能を使うことで、潜在的投資家がファンドに示している関心の度合いを測定し、適切な関係者を戦略的にフォローアップすることができます。

投資の資料を安全かつ簡単に共有

急成長中のスタートアップに投資するベンチャー キャピタル企業として、Maor Investments のチームは、自社のポートフォリオにある企業の技術革新のレベルに常に追いつけるように努めています。ハート氏は 2 度目の資金調達にあたり、潜在的投資家や LP と共有する自社の機密文書を、プロセスの中で保護できるようにしたいと考えました。

DocSend のことは、自社のポートフォリオ企業が DocSend で資本を調達していることから、初めて知りました。「この 2 年間、ポートフォリオに名を連ねる企業の多くで、DocSend が活用されているのを目にしました。特定の閲覧者のみにアクセスを制限できる機能や有効期限を設定できる機能を知って、大いに興味を引かれました。」ハート氏は、まず試しに DocSend を使ってから Advanced プランにアップグレードして、投資家候補に送信した資料を全社で適切に管理できるようにしました。

DocSend は、チーム メンバーが社内ファイルの作成と共同作業に使用している Microsoft OneDrive と簡単に統合できます。ハート氏は、この点も高く評価しています。潜在的投資家とドキュメントを共有する準備が整うと、投資資料のプレゼンやスプレッドシートなど、さまざまなタイプのドキュメントを OneDrive から DocSend のアカウントに簡単に、しかもすばやく安全にアップロードできます。

仮想データ ルームを組み込みの NDA で保護

投資会社によっては、機密保持契約（NDA）の管理に別のソフトウェアが使用されています。これでは、署名がまったく別のプロセスになり、多くの場合、潜在的投資家の受信トレイにある署名依頼が見落とされて、デュー デリジェンスのプロセス全体が遅れる結果になりかねません。

Maor Investments のチームは、潜在的投資家が NDA に署名してから投資資料へアクセスするまでのプロセスを、仮想データ ルームで完了きるシームレスな方法を求めていました。セキュリティとコンプライアンスの重要性を考えると、すべての潜在的投資家が、デュー デリジェンス文書を確認する前にプライバシー規約に手軽に同意できる方法が必要でした。

DocSend の NDA 機能を利用すると、仮想データ ルームを簡単に保護できます。「DocSend の柔軟な NDA 機能は、本当にいいですね。文書の閲覧に同じデータ ルームを使いながらも、投資家ごとに異なる NDA をアップロードできる点が気に入っています。資料の機密性が低いときは、ワンクリックで NDA 機能を削除できます。」ハート氏は、このように語っています。

1 日もかからずに仮想データ ルームを設定

リモートの資金調達環境に関して、多くの投資会社が直面している課題が、機密情報を保護できるだけの高度なセキュリティを維持し、いつでも必要なときに保護できるようにすることです。ヨーロッパ中の潜在的投資家に働きかけている Maor Investments には、国境を越えて潜在的投資家と LP に送信するドキュメントを、より強力に管理できる安全な方法が必要でした。

当初は、セキュリティとカスタマイズ性を優先して、コスト効率の高いデータ ルーム ソリューションを検討していました。「さまざまなデータ ルーム プラットフォームをあれこれ試し、おそらく 20 種類は使ったころに DocSend に出会いました。DocSend は、ユーザー インターフェースの点で圧倒的に優れていました。そのうえ、仮想データ ルームとしてコスト効率も高いことがわかりました。」ハート氏は、DocSend の VDR を初めて知ったとき、特定のメール アドレスのみにアクセスを制限できること、有効期限を設定できること、資料によって NDA への署名を要求できることに驚きました。それだけでなく、ハート氏が率いる実行チームは、独自のバナーとパーソナライズしたロゴで VDR をカスタマイズすることもできます。

DocSend では、異なるデータ ルームを作成して、自社の印象的な仕事とポートフォリオ企業の紹介に使用できます。「当社では、資金調達プロセスのファネルのステージ別にデータ ルームを作成しています。ある VDR には、LP 候補に最初に送信する会社概要として、ティーザー デックを収めています。別の VDR には、投資家委員会の簡単な記録、ファンドのパフォーマンスのスプレッドシート、法的文書、購入契約、会社設立証明書など、当社とパートナー契約を交わしている投資家向けの資料を収めています」とハート氏は述べています。DocSend の仮想データ ルームを使用すると大量の機密ファイルを追跡できることから、Maor Investments のチームは安心して潜在的投資家に働きかけられます。

DocSend のドキュメント分析で、投資家の優先順位付けを最適化

大半の仮想データ ルームでは、ユーザーのアクティビティを広く浅くしか把握できませんが、DocSend の仮想データ ルームでは、閲覧者の反応をページごとに測定できます。これはパートナーに、時間に優先順位を付けるための重要な情報という武器を提供します。ハート氏は次のように語っています。「私たちが一番試したいと盛り上がったのが、閲覧者が最も時間をかけてチェックしたページを追跡できる機能と、当社に大いに興味を示している潜在的投資家を把握できる機能でした。DocSend を使用すると、情報をスマートに配布し、ドキュメント分析を通じて投資家候補に優先順位を設定できます。」たとえば、ある潜在的投資家が時間をかけて注意深く概要資料を閲覧していたら、投資を真剣に検討している可能性があることがわかります。

分析情報を基に、投資家へのメッセージを改善

DocSend の分析機能は、投資家向け資料の最適な更新方法を、データに基づいて決めるのにも利用されています。「DocSend の分析は、潜在的投資家にとって最も重要なスライドはどれかを把握するのに大いに役立ちます。資料は頻繁に更新しています。そこで変更を加えるときには、一番見られているスライドのメッセージを明確にすることと、投資家の興味を引いていない余分なスライドを削除することに注力しています。」

Maor Investments のチームは、2 度目の資金調達を完了させるにあたり、投資資料で最適な効果をあげることができました。DocSend の分析を基に、投資家にとって重要なことが優先的に伝わるようにした結果、Maor Investments について効果的に語り、閲覧者の共感を得て資金を確保することに成功したのです。